この本いいですよ!!
「IQも才能もぶっとばせ!やり抜く脳の鍛え方」 茂木健一郎 著
近年、能力(IQとか才能)とは様々な分野で
生まれつきの遺伝50%+環境50%
で決まると言われています。
しかし本書では、現代社会では IQや環境に恵まれた人ではなく
「やり抜く脳」を持っている人が、最終的に成功を収めたり
充実した人生を生きることができると具体的な人たちを例に論じ、
その「やりぬく脳」をどうすれば作ったり鍛えたりできるのかを
わかりやすく書いています。
「やり抜く脳」というタイトルを見て私は
「(飽きっぽい)自分の痛いところをついてくるな~、
でも無視してたらダメだよな・・・」
と読んでみると、
著者自身も飽きっぽく、飽きっぽいのは脳の性質だし
飽きっぽい性質をむしろ肯定しているので
読んでいて気持ちが軽くなりました。
いい大学に入っていい企業に勤めても
本当に幸せになるとは限らない現代で、
この「やり抜く脳」というのは
充実した豊かな人生を生きていくために
必要になってくるのは多くの方が本を読んでみると
共感できるかと。
しかし、嫌なことを無理やり「やり抜く脳」を鍛えろ
と言っているのではなく。
読んでいて、大変恐縮なんですが、最近自身が
考えていることが肯定されるような気持になって
勇気づけられる気がしました。
前に記事を書いた、本田 健さんの書籍にも少し通じるような
内容です。
天職とはなんぞや ~書籍『「ライフワーク」で豊かに生きる』~ - 素敵で豊かに暮らしたい。
自身の人生を充実させたい人にもおすすめですが、
お子さんをお持ちの方もぜひ読まれてみてはいかがでしょうか。
勉強や習い事を一生懸命にやらせて
一時的に結果が出たとしてもその子の幸せが
約束されるわけではなく。
人生100年時代、どんな状況でも生き抜く
脳の筋肉を鍛えることが大切ではないかと思います。
著者が教育関係者に対しての講演などで、
これだけはお願いしますと伝えていることの
エピソードなども書かれているので、
教育関係者の方が読むのもいいかと。
この本を読んで思ったのが、20代のころの自分に
次のようなことが言いたいと思いました。
「やる気とか根性って、IQとか恵まれた環境に育つより
ものすごく素晴らしい『能力』なんだよ!!」
と。
20代の社会に出たころは、
「自分にはやる気と根性しかない」
と恥ずかしく感じていた時期がありました。
しかし、30代になって、同年代の夫と話していて
「やる気と根性って一番大切な能力だよね!!」
としみじみ語りあい。
30代ってやる気と根性が無くなってくる。
「やる気と根性しかない」と思っている方は
それが一番大切な能力ですよ!!
と言いたいです。
そのことをこの書籍では脳科学の観点から書かれているので
勇気づけられますよ~~。